ブレイクダンス。
知っている方、聞いたことある方もいらっしゃると思います。頭で回ったりするアレです。
2020年12/8追記 2024年にパリオリンピックにも正式採用されました!
今回は僕の一番好きなダンス、ブレイキンを紹介します!!
もくじ
〜ブレイクダンスとブレイキンと違いあるの?〜
色々呼び方があるので混乱してしまう方もいらっしゃると思いますが、
Breakin’(ブレイキン)もしくは Bboying(ビーボーイング)Bgirling(ビーガーリング)
が正式な呼び方です。
※オリンピックの件で ブレークダンス という表記も出てきましたが世界的にもBreakingで統一されてます。Bboy的にはgを発音しない略称のBreakin’が一般的。
Breakin’をする人のことをBBOY(ビーボーイ)、BGIRL(ビーガール)と呼びます。
ちなみに日本で馴染み深いブレイクダンスという呼び方は1980年代のアメリカでBreakin’が流行した際に新聞等のメディアがつけた名前。
RockSteadyCrew(NYの伝説のBboyCrew)のあるBBOYから直接聞いたところによると、
『ある日、新聞に俺らのダンスが載ってるぞー!って言われてチェックしたんだ。
そしたらそこには
Break Dance
って書かれていた。俺たちは踊ってるのはBreakinだ。Break danceなんて名前じゃない。
あいつらが勝手につけた名前だよ』
との事。
僕自身、Breakin’とHIPHOPカルチャーの重要参考人、レジェンドが大勢登場するドキュメンタリー映画『The Freshest Kids』で彼が言っていた事と全く同じエピソードを何十回も見ていたので、実際にその場にいた方から聞いたときは鳥肌ものでした。
まだ見たことのないBboy、Bgirlはぜひ一度見る事をオススメします。
ちなみに日本の方はBreak(ブレイク)って呼ぶことも多いです。
〜どんなダンス?〜
逆立ちで止まったり、頭で回ったりと普通のダンスに比べてダイナミックな動きが特徴。
大きく分けて
・Toprock(トップロック)
・Footwork(フットワーク)
・PowerMove(パワームーブ)
・Freeze(フリーズ)
の4つのカテゴリがあります。
1.TOP ROCK(トップロック)
ブレイキンの立ち踊りの総称。
インディアンステップ、サルサステップ、ツイスト、アウトローなど色々と名称のあるものがあるが、人によって呼び方が変わっていたりいて説明が難しく色々な意見があるのと、元を辿るとブレイキンのトップロックはインディアンステップ(2STEP)だけだ!みたいな話も聞いたことがあるでその辺りは省略。まとまったらトップロックについても書きたいと思います。
とりあえず現在は上に書いたようなステップがブレイキンのステップとされています。
※ちなみにUP ROCKもBreakin’だよっていう方もいると思いますが正確にはBreakin’ではなく、
UP ROCK(アップロック)もしくはRockin’(ロッキン)と呼ばれるダンスになります。
1960年代後半から始まったとされるダンスでLOCKIN’とは全く別です。
※すいません、以下、TOPROCKバトルとUPROCKの話でめっちゃ脱線しますm(_ _)m
興味ない方は読み飛ばしてください
この2つのダンスの関係なんですが、この間Rockin’を広めるため世界中でワークショップなどの活動をしているRob Nastyから聞いたのが、そもそもBreakin’はRockin’からきているということでした。
NY City BreakersやRock Steady Crewを初めとするNYのBBOYSがやっていたのはそこからきてるのかなと。
また地域によってRockin’もスタイルが違います。ブレイキンはBRONXで生まれているので・・・すいません、Rockin’の話になりそうなのでまたまとめて改めて書きます。
もうひとつ、Breakin’バトルの際にRockin’するのはどうなの?って話ですが、これは難しいテーマです。コンペティション(大会)で勝つ目的ならジャッジによるとしかいえません。
僕は全然有りと思います。
そもそもはっきりとしたルールはないですし、見た目に違和感さえなければ。
でもこの間先輩が言っていたのが、大御所の影響力がある方がこれ言っちゃうと色々変わる。という話。
確かに。
そんな方が『BreakのバトルでもUPROCKガンガンやろうぜ!』
なんて言ったら皆本来のTOP ROCKを忘れて派手なBurnやJerk(UP ROCKのスタイルの一つ)ばかりやってしまうかもしれません。
そうなると100年,200年,300年先のBreakin’は今とは全く違くなってしまうのではないか?
それを進化とするのか変化とするのか。非常に難しいです。
最近のバトルなどを見るとあまりUPROCKを入れている人は少なく感じますが、Toprockのバトル(他のジャンルでは珍しいですがTop rockのみのバトルが有ります)
を見るとどこまでがToprockなのか、これはUPROCKではないのか?の線引が非常に曖昧で、そもそもToprock Battleと謳っている以上はバトル中にBurnを入れるのはどうしたものかなと僕は思っていたんですが、バトル中にBurnを1回入れたから負けとかそういうのもちょっとどうかなと思います。
ちなみに香港のCREWメイトから聞いた話によるとどうやら昨今のToprockバトルはフリースタイルと呼ばれているそうで、BronxRock(Toprock)やParty Rock(クラブのパーティで踊られているダンス)を中心とした動きであればOKみたいなくくりみたいですね。
僕個人としては基本的にTopRockバトルにおいてはUPROCKは無しという考えでいます。
前にRSCの方に『Toprock battle中にRockを入れるやつをどう思う?』
と聞いた所彼の意見としてはあまり好きじゃないとのことでした。
というのもToprockはBronx、UprockはBlooklynのスタイルだからという話で、
ようは彼からすると混ざっているのに違和感を感じるのだと思います。
Houseのステップ踏んでた人がいきなりLockのスキーターラビットやるみたいな感じなんですかね。
Toprockについての解説はこちら↓
2.FOOT WORK(フットワーク)
フロア(床)に手をつき、足を動かしたり、入れ替えたりして踊る動きの総称。
初心者でもできる簡単な動きも多い。
6STEP(六歩)、3STEP(三歩)、CC、FRONT SWEEP(一歩)など。
FootWorkについての解説はこちら↓
3.POWER MOVE(パワームーブ)
ヘッドスピン(三点倒立をして頭で回る技)やウインドミル(開脚した状態で背中を使い床で回転する技)を代表とする、遠心力を使ったブレイキンの大技の総称。
他のダンスと大きく違うのがココ。
PowerMoveについての解説はこちら↓
4.FREEZE(フリーズ)
チェアー(基礎的なフリーズ、体を横にして手と頭で支える)やマックス(片手倒立の状態で止まる)など、動きの締めなどに使われる止まる技の総称。
他のダンスでいう所のポーズのアクロバットバージョン。
大きく分けると以上の4つです。
ちなみに技の名前は国や地域によって違ったりします。
ナインティナインの岡村が現役時代得意としていたA-tracksは英語圏では皆Halo(ヘイロー)と言っています。
中国でダンスやってて面白いなと思ったのが、2000(トゥーサウザンド)の呼び方。
発音は違いますが日本もアメリカも読み方は一緒です。
でも中国のBBOYは2000のことを『リャンチェン』といいます。中国語の数字の2000の言い方です。
『トゥーサウザンド』と言ってる人もいますが中国語で喋ってるの聞いてると『リャンチェン』って言ってる方が多いです。
でも日本ではトゥーサウザンドの事を『ニセン』という人は僕の知っている限りではいないんですよね。
そう考えると日本の6歩ってのも欧米人からしたら面白いのかもしれません。
〜自分にもできるかな?〜
ブレイキンって動きが派手でアクロバティックな事をするのですごく難しそう・・・
と思う方が多いと思うのですが大丈夫です。
いきなり大技はやはり難しいですが、簡単な技から始めて体に覚えさせていき、正しいやり方でしっかりと考えて練習すれば誰でもできるようになります。
もちろん他のダンスと同じで時間はかかります。
でも練習を重ねて出来なかった技ができるようになる感覚、達成感は何事にも代えがたい経験だと僕は思います。
ほかのダンスの場合は積み重ねてうまくなっていく感覚があるんですが、
ブレイキンの場合、積み重ねた上である日突然できたー!!ってなることがあるので
これがめちゃめちゃ楽しいです。
何でもそうですが一番重要なのは
やりたいという意思
これさえあれば誰でもできると思うので、まずは三点倒立や壁倒立から始めて見てください。
ブレイクダンスを始めるにあたって必要な情報はこちらにすべてまとめてあります!
〜とりあえずやってみよう!〜
やってみたいけど自分には無理かも・・・
運動神経が全然ないとか身体能力が低いからできないとか思うことはあると思います。
ただ、それをどういう気持ちで言っているのか
ちょっと危なそうでやりたくないから言ってるのか
やりたいのに自信がないから言ってるのか。
もし後者であれば心配しないで下さい。
他のダンスと同じく練習すれば誰でも出来ます!
身体能力はやっていれば後からつきます!
特別な素質もいりません!僕もセンス0でした!
5歳でも上手に踊る子もいるし、世界には70歳でイベントに出て踊るおばあちゃんもいます。
難しそうとか出来ないだろうなとか考えるのは本当にもったいない残念な考えだと思います。
はじめから決めつけず、やりたいと思ったらぜひ行動してみてください。
僕も将来は孫に
『うちのじいちゃんさぁ・・・エアー抜けるんだぜ』
って友達に自慢されるように頑張ります。
まだ一発も抜けてませんけどね!
※2019年4月にようやくエアーウインドできるようになりました!32歳頑張る!
ちなみにエアーはこれ↓
中国在住の方はこちら↓
http://v.youku.com/v_show/id_XMjU3MzM5ODE2.html?from=s1.8-1-1.2