※ネギ醤油らーめん
赤いきつねのおあげさん?
そう思わせたのも束の間、開口一番奴らはやって来た。
背脂と魚介のそれと思わしき2つの絶対強者。
為すすべのない私を瞬く間にコーナーへと追い詰める。
そこに雪崩れ込む醤油と魚介風味のスープ。
絡み合うスープの海に舌を委ねていると遠くからこんな声が聞こえる。
お〜い
おいらを置いてかないでくれよ〜
彼の名は甘み。
彼を忘れてはいけない。
これら全てが口の中で絶妙な連携プレイを繰り広げた後、中太の麺がするりするりと喉を通る。
そして一合目の試合を終えた後、視線の先にそびえ立つ緑の宮。
ネギ。
しっかりと熱された一杯の椀という世界の頂点に君臨する膨大な数のネギ達。
圧倒的ではないか我が軍は。
そんなセリフが出てきそうな程、絶対的な標高を築く彼らは完全に調子に乗っており、その姿に思わず息を飲む。
だが、まだ始まったばかり。
1日1食かかさずラーメン
野郎も食った、二郎も食った。
パンは山崎、あゆは浜崎。
そんな私の敵ではない。
ネギ達と麺を一気にすする。
するとどうだろう?
先程はあんなに威圧的だった奴らが手のひらくるり。
ごめんなさーい!私達、そんなつもりじゃなかったんですー!
聡明な皆さんならお気づきだろう。
そう、ツンデレだったのだ。
そのツンデレなネギ達と分かり合えたのも束の間、彼らは口の中で絶妙なシャキシャキのそれに変わる。
シャキシャキのそれ
that on SyakiSyaki
麺はネギの邪魔をせず、ネギも麺の邪魔はしない。
子供達が嫌いな食べ物として筆頭候補であるネギ。
結果にコミットしたい大人たちから盛大にヘイトを集めている炭水化物の麺。
この2人が手を組むとは一体誰が想像しただろうか?
こうなるともはや止められるものはなく、一気に食べてしまった。
皆さんにもぜひお店で楽しんで頂きたい。
すんごく美味しかったです。
魚介醤油好きにほんとおすすめ。
また来たい。
関係ないけどIWGPはやっぱ最高!
以上、池袋のらーめん屋さん、むてっぽうが美味しかったって話でした。