安易な考えでDJを始めるとMacを持って行かれる

安易な考えでDJを始めるとMacを持って行かれる
中国の人は強い。
日本人であれば躊躇するところを平気で乗り越えてくる。
中国のGDPを押し上げているのは他ならぬ欲求に忠実な精神だろう。
 
 
 
 
 
今年の1月くらいに初めて人前で『DJ』をしました。(アナログではなくPCでDJコントローラー)
名古屋でめちゃめちゃ昔からDJ、Selecterをしているベテランの92さん、今、上海でもっとも有名な日本人DJであろうtagくん。機材を触って合計10時間くらいのど素人私。
 
 
ダンスで例えると芸歴20年のプロ、バトルでトップクラスのダンサー、ランニングマン覚えたてのパリピ大学生といった感じのラインナップ。
 
 
そんな感じで開催されたイベント名『JAPJAM
 
 
かける曲は日本のアーティストオンリー。
 
 
もうめちゃめちゃ楽しかった。
自分の好きな曲かけまくれるからね。DJ最高。
 
 
かけてたのはSteady&co、Budda、Bron-K、ケツメイシ、FireBとかその辺。
 
 
同世代の人に『懐かしいね〜!最高!!』とか言ってもらえて嬉しかったり。
 
 
 
 
 
 
 
 
そんななか日本語のうまい中国の方がプレイ中の私のもとへ来て一言。
 
 
 
 
 
 
 
男『いい音楽ですね!曲名教えてください!』
 
 
私『いいですよ〜、この曲は降神って人の暴風雨って曲です〜』
 
 
男『全部教えてください』
 
 
私『お!?ん!?全部!?』
 
 
男『あなたの曲全部教えてください!』
 
 
初DJ中でつなぎもお粗末な私には強烈すぎるパンチライン。
 
 
整理させてくれ。
まず、今私が流している曲を教える。
これに関しては全く問題ない。私もイベントでよく聞いたりするし教えるのは難しいことではない。
 
しかし、この男、二言目からハードルを異常に上げてきている。
 
 
全部だと?
 
 
これは今日この日、私が今までの間に流した曲すべての曲名、アーティスト名は余すことなく教えてくれとこの男はそういっているのだろうか?
 
もしくは私がこの日のために準備したプレイリスト全78曲すべてを渡せと?
冗談じゃない。無理だ。
というかぶっちゃけやり方が分からない。
ひとつずつ順番にかけているのにプレイリストを全開するのはリスキーすぎる。
 
そもそも今日が初DJの私。
今Macのディスプレイに写っている情報、目まぐるしく動く波形、無数のツマミやスイッチを搭載するDJ機材を見て自信を持って言えるのが、今現在左のくるくるから音楽が流れていて右のくるくるからは音楽が流れていない。
それだけだ。
 
 
 
 
この状態でリストを全開するという未開拓地域への進入を試みた場合、最悪音が止まる可能性が有りDJとしては万死に値する。
 
 
彼は私がそんな状態に追い込まれているとは微塵も思っていないだろう。
とんでもない交渉をとんでもない笑顔で持ちかけてきている。
 
 
 
旧約聖書にはこうある。
 
 
 
 
求めよ、さらば与えられん。』
 
 
 
 
この世に生を受けて31年。イエスキリストを地で行く男に私は出会ってしまった。
 
 
仮に私がその要求に応じた場合この男は次にどんな行動にでるのか?
 
 
 
一般的教養、モラル、マナーが備わっていると仮定した場合、
十中八九『ありがとうございました!てへぺろ♪』と言ってくることが予想されるが、この男、初対面であるにも関わらず二言目で放った言葉が曲を全部教えろである。
理不尽さと傲慢さを象徴した哲学の最高峰、ジャイアニズムの範疇をゆうに超えている。
 
 
ジャイアニズムの向こう側から語りかける一見平凡なビジネスマン風のこの男、一般論でいえば無謀とも思われる要求を息を吸うにしてくるあたりFBI顔負けのネゴシエイターであることは明らかだ。
 
 
ヤクザでも二言目で全部よこせとは言ってこないであろう。
つまり超越者。オーバーTHEヤクザ。
 
 
このオーバーTHEヤクザであり、第二言語として日本語もマスターしている一騎当千完全無欠の絶対的ネゴシエーターが次に要求してくることは私のMacBook Pro(SSD256GB)であると断言できる。
 
 
 
 
ひよっこぴよぴよDJの私にもはや為す術はない。
 
 
 
 
 
 
私は誠意を込めてこう伝えた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『めんどくさいです』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
BMCまであと2日だよー!!
 
 
 

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